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口臭が教える体の異常とは?知っておきたい口臭発生のしくみ

口臭が教える体の異常とは?知っておきたい口臭発生のしくみ

口の中は体調を教えてくれる大事な場所です。
口臭がきつくなったと感じたときは、健康診断で体をチェックしてみるのもよいかもしれません。

原因は実にさまざま。まずは原因を探ることが口臭退治の第一歩

慢性的に強い口臭がある人は、疾患が原因の場合も少なくありません。

多くは虫歯や歯周病など口の中の病気ですが、中には恐ろしい病気が潜んでいる場合も。

その場合、根本的な病気の治療をしなければ、口臭は解消されません。

次に挙げる疾患例は、ニオイと密接な関係があります。

代謝系の疾患

腎不全など、腎機能が低下した場合はアンモニア臭がします。

甘酸っぱい、腐ったリンゴのようなニオイがするときは糖尿病の疑いがあります。

消化器系の疾患

胃腸や肝臓、すい臓などの消化器機能が低下して消化不良を起こすと、食べ物が分解されずに腐敗して、げっぷのようなニオイが発生。

この場合、胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍など胃腸の病気が疑われます。

呼吸器系の疾患

ぜんそくなどで気管支が弱っていると痰が排出されづらくなり、たまった痰が口臭の原因になります。

肺炎の場合は炎症によって組織が破壊され、膿が出て細菌が増殖することから強烈なニオイが発生するのです。

特有の口臭で分かる病気

歯周病や虫歯など、口の中の病気

歯周病は歯と歯茎の間に歯垢がたまり、細菌のすみかとなる。

虫歯が進行すると歯や歯肉から硫賛のようなニオイが充満するようになる。

胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍など

消化不良を起こし、食べ物が胃腸で停滞して異常発酵。腐った卵のようなニオイに。

慢性肝炎などの肝臓系の病気

肝機能が低下して分解できなかったニオイが血液を通って体臭や口臭になる。

カビ臭、ネズミ臭とも呼ばれ、口の中が苦くなるのが特徴。

気管支炎や肺炎など呼吸器系の病気

蓄膿症、鼻炎、へんとう炎などの鼻やのどの病気や、肺炎、気管支炎などの呼吸器系の病気の場合、腐った肉のようなニオイを放つ。

糖尿病や腎臓病など代謝系の病気

甘酸っぱい、腐ったリンゴのようなニオイが発生。

腎臓病の場合は本来分解されて尿として体外に排出されるアンモニアが血液を巡り、ニオイを発生させる。

長年の不摂生が口臭を作り出す原因に。
ニオイは年々強くなる!

口臭の中でも、最近増えているのが生活習慣病によるもの。

生活習慣病とは、食生活をはじめ生活習慣に起因する病気のことで、単なる肥満から糖尿病、腎臓病など、口臭を放つ重大な病気にまで発展します。

偏食による栄養の偏り、運動不足による代謝悪化・免疫力低下など、生活習慣病につながる不摂生は、口臭の原因になります。

朝食抜きの生活や食事を抜くダイエットも、唾液の分泌量が減り口臭を誘発。睡眠不足やストレスも同様です。

また、子どものころからやわらかい食べ物ばかり食べ続けると、あごの骨が発達しづらく、歯並びが悪くなる傾向が。

歯並びの悪い口の中は食べカスがたまりやすく、口臭、虫歯、歯周病が発生しやすくなります。

不規則・不摂生な生活をしていても生活習慣病や口臭とは無縁の人もいますが、生活習慣病は蓄積によって起こるもの。

若いうちは大丈夫でも、年老いてから病気や口臭となってあらわれることもあるため、普段から予防しておくことが大切です

当てはまったら要注意!

  • 虫歯や歯槽膿漏など口の中に疾患がある
  • 肉類・お菓子・香辛料のきいたものが大好き
  • ハンバーガーなどのやわらかいものをよく食べる
  • ストレスがたまっている
  • 口内炎ができやすい
  • 口が渇きやすい
  • 口の中がねばねばする
  • 鼻炎やぜんそくなどアレルギーを持っている
  • 胃腸が弱い
  • 睡眠不足だ
  • 歯磨きは朝だけ、1分程度で素早い
  • タバコをよくすい、お酒もよく飲む

上記のような生活習慣に当てはまる方は注意が必要です。もしかしたらあなたが気が付かないうちに口臭がきつくなってしまっているかもしれません。

口臭対策に重要なのは正しい口内ケア

適切な口内ケアは、口臭対策において非常に重要です。

口内ケアを適切に行うことで、細菌の繁殖を抑え、気になる口臭を低減することがです。

歯磨きの重要性と適切な方法

歯磨きは口臭対策の基本中の基本です。

毎日3回の歯磨きを心がけることで、口内の細菌や食物の残りカスを除去し、口臭を防ぐことができます。

コツは、ポイントを絞り徹底的に磨くこと。

歯の裏、噛み合わせ、表側といったように磨くポイントを決めて細かく徹底的に磨いていくのがおすすめです。

この時に力み過ぎてはいけません。基本的にやさしく滑らせることで汚れを除去できます。

力み過ぎや過剰な歯磨きはかえって歯や歯茎を傷つけてしまうことになりますので、優しい力で一日3回までが目安です。

歯を磨いてもまだ口臭が気になるときは、洗口液でマウスウォッシュをするのも口臭対策には有効です。

歯間ブラシとフロスの使用法

歯ブラシだけでは届かない歯と歯の間の清掃には、歯間ブラシやフロスを使用することが大切です。

これにより、食物のカスや細菌の繁殖を防ぐことができます。

歯間ブラシは適切なサイズのものを選び、歯と歯の間を傷つけずに優しく掃除しましょう。

使い捨てタイプと交換可能なタイプがあるので、自分にとって使いやすい方を選んでください。

また、フロスも同じように歯と歯の間に入り込み、食物のカスや細菌を取り除いてくれます。

健康的な歯茎の方は歯と歯の間が詰まっているのでフロスを使う方が歯茎を傷つけないで使えるのでおすすめです。

食事と食生活習慣の見直しも口臭対策には有効

病気由来の口臭となるとすぐに対策をとるのは難しいですが、日常生活が原因であれば対策するのは比較的容易です。

以下では、食生活の見直しによる口臭対策について紹介していきます。

食べるものに気を付ける

まず、にんにくやたまねぎのような強い香りを持つ食品は、消化される際に血流に乗って肺にまで広がり、口臭の原因となります。

また、コーヒーについては、舌の表面に微細なコーヒーの粒子が付着することでニオイのもとになります。

アルコールも口内の乾燥の原因となるため、結果的に口臭を引き起こす要因と1つと言われています。

これらの飲み物や食べ物は、口の中に残ったり、胃に残っている時に不快なニオイを発するため、摂取すると口臭が発生する可能性が高いです。

逆に言うと、これらの食品を可能な限り避けると、口臭を予防することが可能です。

もしどうしても食べる際は、一緒にパセリやミントのような食材を食べることで口臭を中和することができます。

その他にも唾液を出すレモンや梅干し、口臭の原因物質であるメチルメルカプタンの発生を抑えるリンゴもおススメです。

キウイに含まれる成分であるアクチジニンは胃腸の働きを改善し、タンパク質の消化を促進してくれます。

まとめ

いかがだったでしょうか。

本記事では、口臭から分かるあなたの体で起きているかもしれない異変について紹介しました。

病気由来で口臭が発生している場合もあるので、特に思い当たる節がないのに口臭が発生している場合は、どんな臭いがしているのかをしっかりと確認し、病院にかかるというのも選択肢に入れておいてください。

特に病気ではない場合は、食生活の見直しや口腔ケアである程度防ぐことが可能です。

口臭というのは自分がしていても他人がしていても気になるものですが、気にし過ぎは逆に良くありません。

自分と周りの方が快適に過ごせるように、気にしすぎない程度に口臭について考えてみてはいかがでしょうか。

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